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字幕翻訳に興味がわき、映像翻訳学校に通い始めた時にふと疑問に思ったこと。
「学校が終わったら、どこから仕事をもらえばいいんだろう?」
「字幕翻訳の求人情報ってどうやって探すの?」
どうやら映像翻訳学校の講座を取ったからといって、100%仕事がもらえるというわけではなさそうです。
翻訳会社が運営している翻訳学校なら、母体の翻訳会社から仕事をもらえるケースもあるようですが、基本的には自分で仕事を探すことになります。
字幕翻訳の求人を探すのは難しい?
インターネットで、「字幕翻訳 求人」「英日 映像翻訳 募集」「字幕翻訳 初心者・未経験者OK」などと検索してみても、求人情報はあまりヒットしません。
これには以下のような理由があると私は思っています。
字幕翻訳の仕事をするには、「字幕翻訳のルールを理解していること」「字幕制作ソフトの使い方が分かること」「SSTG1を保有していること」などが求められます。
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字幕翻訳家の必須アイテムまとめ【SST、パソコン、辞書】
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つまり、一般的な求人サイトで字幕翻訳の求人を出しても、「SSTって何?」という状態の『完全な初心者』が集まってきてしまって採用の効率が悪いので、字幕制作会社はそこに求人広告費用をかけない。
その代わり、自社のサイトや翻訳者専門の求人情報サイトで募集を行ったり、字幕翻訳学校の修了生を対象にトライアルを行ったりするのだと思います。
ココがポイント
字幕翻訳の求人は、一般的な求人サイトで探すのは難しい
字幕翻訳の仕事をもらうには
1.字幕制作会社に履歴書を送る
字幕翻訳の仕事を受注するには、字幕制作会社にフリーランス翻訳者として登録される必要があります。
私自身もそうだったのですが、翻訳学校が終わってから、何社かの字幕制作会社に履歴書を送りました。返事をもらえた会社のトライアルを受け、そのうち1社のトライアルに合格し、初仕事を受注、という流れでした。
どんな字幕制作会社があるかついては、翻訳学校から教えてもらったり、翻訳者ネットワーク『アメリア』や『翻訳者ディレクトリ』を使って検索しました。
この『出版&映像翻訳ガイドブック』の巻末ページにも、映像翻訳を扱っている翻訳会社のリストがまとめられています。
2.翻訳者専門の求人情報サイトから応募する
①翻訳者ネットワーク『アメリア』
翻訳者ネットワーク「アメリア」 は、翻訳専門校フェロー・アカデミーが母体となっている翻訳者の仕事獲得とスキルアップをサポートする会員制のサイト。
会員になると、翻訳の求人情報を閲覧でき、翻訳案件に応募することができます。
字幕・吹替など映像翻訳の案件は、時期にもよりますが常時10~20件が掲載されています。下のキャプチャー画面は、実際にアメリアに掲載されている案件の一例です。(2021.4.9 現在)
英語や中国語、韓国語の映像翻訳者が募集されています。(ほとんどが英⇒日で、たまに中⇒日や韓⇒日の募集がある)
アメリアのいいところは、報酬や翻訳単価が事前に分かる点(企業のサイトから応募する場合は報酬が記載されていない場合がほとんど)と、『未経験』OKの求人があるという点。
ただし、アメリアを利用するには年会費16,500円(税込)や入会金5,500円(税込)がかかります。
決して安くはない金額なので、メリットやデメリットをよく検討してから入会することをおすすめします。
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『アメリア』で翻訳求人検索⇒応募⇒トライアルを受けるまでの流れ
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②『翻訳者ディレクトリ』
翻訳者の名簿(データベース)を提供している翻訳者ディレクトリでも、翻訳や通訳の求人情報を閲覧することができます。
映像翻訳の求人に関しては『アメリア』より件数は少ないですが、無料で利用できるという点がメリットです。
また、翻訳者ディレクトリで翻訳者登録をしておくと、それを見た企業から直接オファーをもらえる可能性もあります。
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『翻訳者ディレクトリ』で翻訳求人を検索、応募する方法
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3.映像翻訳学校のサポートを受ける
通っている翻訳学校のサポートを受けるのも一つの手です。
字幕翻訳は、ある程度ルールやソフトの使い方を知っていなければいけないという特徴があるため、字幕制作会社の求人情報が学校に集まってくることが多いからです。
講座を修了してからどれくらいサポートを受けられるかは、学校によりまちまちだと思いますが、仕事探しに困ったら相談してみるのもいいでしょう。
4.先生から仕事をもらえる場合も
中には、翻訳学校の先生からスポッティングや下訳などの仕事がもらえた!という人も。
ただ、これは先生から「仕事を任せられるレベル」と認められた場合に限りますし、そもそも先生が案件を持っていない場合もありますので、「仕事をもらえたらラッキー」くらいに考えておくといいと思います。
5.登録先に連絡してみる
すでに字幕制作会社へのフリーランス翻訳者登録が済んでいて、何らかの理由で案件が途絶えてしまった場合、もう一度連絡して売り込みをかけてみるというのも一つの手です。
季節の挨拶などを送るついでに、アップデートされた履歴書や自分の現在の状況を伝えておけば、急な案件や、まだ担当が決まっていない案件を振り分けてもらえる可能性があります。
ココがポイント
黙っていても仕事は来ない。アピールした者勝ち!
字幕翻訳者の需要は増えている
よく、「映像翻訳者は常に不足している状態」ということを耳にします。
これは、NetflixやHulu、Amazonプライムなどのオンデマンドの動画配信(VOD)サービスの台頭が関係しているとのこと。
特に最近では、新型コロナウイルスの影響で『巣ごもり需要』が高まり、家で映画やドラマなどを見て過ごすという人が急増しています。
コンテンツが必要とされていることもあり、映像翻訳の需要は引き続き伸びていきそうです。
まとめ
字幕翻訳の仕事をゲットするには・・・
- 字幕制作会社に履歴書をおくり、トライアルを受ける
- 『アメリア』などの翻訳者求人情報サイトを活用する
- 翻訳学校のサポートを受ける
- 登録先に自分を売り込むのも大切!
あとがき
「せっかく高いお金を払って学校に通ったのに、仕事が見つからなかったらどうしよう?」
「仕事が途切れてしまったら?」と考えると不安ですよね。
とはいえ、映像翻訳の需要は増加傾向。
前向きに探していけば、きっといい案件に出会えるはずです。
この記事が字幕翻訳家を目指す方のお役に立てれば幸いです。ちー🍀
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【韓日字幕翻訳】翻訳学校が終わってからトライアル合格までにやっていたこと
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