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字幕翻訳にたずさわったことのある人なら誰しも知っている、字幕制作ソフトSSTG1(えすえすてぃーじーわん)シリーズ。
SSTG1シリーズを導入する上で、
「PCのスペックはどの程度がいいのか?」
「相性の悪いPCはないのか?」
と気にされる方も多いのではないかと思います。
実際に、パソコンによっては再生トラブルなどが発生するケースもあるということで、PC選びには慎重にならざるを得ませんよね。
私は普段メインPCとしてLenovoのパソコンを使っているのですが、あまりそちらの調子が良くないこともあり、この度カンバス社がお勧めしている『ツクモ』のパソコンをサブPCとして購入しました。
プチ情報
NetSSTG1/SSTG1 Lite2は1つのライセンスでPC3台までインストール可能
今のところ問題なく、快適に使えています^^
そこで今回は、SSTG1の動作環境・推奨スペックや、購入したツクモPCの製品レビューなどをまとめてみました。
追記(2022.9.7)
ツクモで販売されていたハイスペックノートPCシリーズ(eX.computer note)は現在販売を終了していて、後続機種のリリース予定も今のところないそうです。(問い合わせ済み)
私が購入したPCもすでに在庫切れとなっていますが、このレビュー記事は記録用に残しておきたいと思います。
カンバス社の推奨スペック
まず、カンバス社の公式ページでSSTG1シリーズの動作環境を確認してみると・・・
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | Windows 8/8.1/10 ※Macでの動作保証はしておりません。 |
Display | 解像度 1366×768以上 |
CPU | Intel Core i5以上※1 ※1:下記の型番は性能値が低いため、動作保証対象外 Core i5-430UM / Core i5-4400E / Core i5-470UM Core i5-520UM / Core i5-540UM / Core i5-560UM Core i7-620UM / Core i7-640UM / Core i7-680UM |
HDD/SSD空き容量 | 10GB以上 |
メモリ | 4GB以上 Windows10の場合 8GB以上 |
備考 | ・テレビチューナー付きのPCは避けること。 ・以下のウィルス対策ソフトは避けること。 Avast!/ウイルスセキュリティ(ZERO)/スーパーセキュリティ/フレッツ・ウイルスクリア |

まず、SSTG1シリーズはMacでは動作保証されていません。
そのため、Windowsのパソコンを使用する必要があるのですが、パソコンによっては相性の悪いものがあるようです。
『SSTG1シリーズと相性が悪いPCはありますか?』という質問に対して、公式ページでは以下のような回答が。
基本的に日本の一般的な家電メーカー(NEC、SONY(VAIO)、富士通、東芝など)のPCは、もともと色々なソフトがプリインストールされている状態で販売していることが多く、その中にSSTG1シリーズとバッティングしてしまうソフトが潜んでいる可能性があります。最近ですと東芝のdynabook SatelliteやHP製、Dell製のPCにて、SSTG1シリーズで映像再生がスムーズにできない事例がございました。
そのため、液晶テレビやオーディオ機能のこだわった家電タイプのPCではなく、あまり余計なソフトが入っていないビジネス用のメーカーのPCやショップブランド(ドスパラ、ツクモ等)のシンプルなPCを弊社ではお勧めしております。ただ、メーカーによって相性が決定するわけではなく、また、これまで問題のなかったシリーズでも100%問題なく動作することを保証できるものではございませんので、その旨ご理解のほど、お願いいたします。
カンバス社公式ページより
日本製のPCに加えて、HPやDellなど海外製のPCでもトラブルが発生した事例があるようですね。
私のLenovo PCでも、過去に映像がスムーズに再生できないトラブルが起きたことがあります。(カンバス社の問い合わせ窓口に相談して最終的に解決しましたが・・・)
カンバス社によると、メーカーによって相性が決定するわけではないため、「○○のPCを買えば100%問題なく動作する」と保証することはできないとのこと。
それでも、お勧めのメーカーとして名前があがっている『ドスパラ』か『ツクモ』のPCにしておけば、トラブルが起きる可能性が低くなりそうです。
ネットでざっと調べたときに、高評価の口コミが多かったので、今回はツクモのパソコンを買ってみることにしました。
製品レビュー
スペック比較
カンバス社の推奨スペックと、ツクモノートPCのスペックの比較表です。
項目 | カンバス社推奨スペック | N1421K-500/T |
---|---|---|
OS | Windows 8/8.1/10 | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5以上 | Intel Core i5-8265U |
Display解像度 | 1366×768以上 | 1920x1080 |
HDD/SSD空き容量 | 10GB以上 | 256GB |
メモリ | 4GB以上 | 8GB |
画面サイズ | - | 14インチ |
重量 | - | 1.2kg |
値段(税込) | - | 79,800円 |
今回は、CPUやDisplay解像度、メモリなどカンバス社のスペックを満たす『N1421K-500/T』というモデルを購入しました。
製品外観 - N1421K-500/T

最初に手に持った印象は・・・
めちゃめちゃ軽い!!
でした。さすが1.2kg^^

トートバッグにも入る大きさで、やはり持ち運びに便利です。

キーボードは正方形で比較的大きめ。電源を入れるとバックライトがつきます。

お気に入りポイントは、PGUP(Page up)とPGDN(Page down)、そしてHomeとEndボタンががEnterキーの近くにあること。
SSTを使ってスポッティングを行う際、個人的にこのキーをよく使うからです。
PGUP: 一つ前のハコ
PGDN: 一つ後ろのハコ
Home: 現在の字幕のイン点に移動
End: 現在の字幕のアウト点に移動
遠くに配置されていると、その分手の動きが大きくなり、時間のロスなんですよね。

接続端子はHDMI、USB3.2 Gen1 Type-C(2個)、USB3.2 Gen1(2個)に対応しています。


SSTG1はUSBポートにドングルを差して使用するため、ドングル用とマウス用で2つのUSBポートがあれば使えます。
私は外付けのキーボード用にもう1つUSBポートが必要になる時があるので、その際はハブを使っています。
USBのハブは、あまり見た目にこだわらなければ1,000円ちょっとで買えます。笑

設置例

PCは、HDMIでモニターとつないで2画面で作業しています。
モニターにSSTを表示させて、パソコンの方には辞書や台本などを開いておきます。
左に置いてあるペーパースタンドには、SSTのショートカットやWindowsの便利キー一覧を。


ちなみにこのモニターは、メルカリで2,000円ほどで入手しました。
モニターは映ればいいので、安いものでも大丈夫です。大事なのはパソコンです。
使い心地
購入してすぐにSSTG1をインストールして使ってみましたが、映像再生やその他の操作も問題なくスムーズに使えています。
カンバス社の説明にもありましたが、余計なソフトが一切入っていないので、シンプルで使いやすいです。
字幕翻訳者としては、キーボードの形と配置のおかげでスポッティングしやすいのもおすすめポイント。
ただ、キーボードの厚みが薄いからか、長時間タイピングしていると何だかもの足りなく感じるときがあります。
個人的にもっとガンガン打ち込みたいときがあるんですよね笑
そういう時は下の写真のように配置換えをして、外付けのキーボードを接続して使っています。

注意点
注意点は、WordやExcelなどのOfficeは別売りだという点です。
ツクモでPCと一緒にOfficeのライセンスを購入しても、結局は自分でインストールする必要があります。

まとめ
正直、『ツクモ』ブランドのパソコンはこれまで全く知りませんでしたが、高スペックで良心的な値段、軽くて使いやすい、など、好印象を抱きました。
サブPCとして買ったものの、使い勝手がいいのでこちらがメインPCになりつつあります。
ツクモのパソコンは、秋葉原のツクモパソコン本店や、ツクモ公式ページで購入できます。

あとがき
パソコン1台で字幕翻訳の仕事をしていた時、「いきなりパソコンが故障して、SSTが触れなくなったらどうしよう?」という不安が常について回りました。
納期直前にPCの不具合が起きて提出が間に合わなそうになった経験もあり、2台目のPCを買うに至りましたが、もう1台あるとやっぱり安心します。
この記事が同じような悩みを抱える方の参照になれば幸いです。
ちー🍀
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字幕翻訳家の必須アイテムまとめ【SST、パソコン、辞書】
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