


TOPIK(韓国語能力試験)って、リスニングや読解問題の難易度が高いうえに作文対策までしなければならず、準備がとっても大変ですよね。
筆者は韓国留学後に韓国企業に入社、その後フリーランスとして韓国語翻訳の仕事を始めるなど、なんとも韓国色の強い人生を歩んでいるのですが、TOPIK6級を取ったことがどの場面でも有利にはたらきました。
メモ
語学資格は就活や転職において強力な御守りになる
就きたい職種、ポジションによって求められる韓国語のレベルは違うのでなんとも言えませんが、基本的に何級であっても履歴書に書いたほうがいいです。
1〜2級: 「まだ初級だが、もっと上を目指したい」という学習意欲をアピールできる。
3〜4級:「ビジネスレベルの韓国語」とは言えないが、+αの経験or資格で強みになる。
5〜6級: 業務で韓国語をガンガン使うポジションに自信を持って応募できる。
5級とか6級じゃないと恥ずかしい!と感じる人もいるかもしれませんが、伝え方を工夫して自分を最大限アピールするのが大事です。
今回は、「TOPIKは何級持っていたら就活・転職で有利なのか?」「履歴書への書き方は?」などについて、まとめていきます。
TOPIKのレベル
TOPIKの公式サイトで公開されている級別の評価基準は、このようになっています。
級 | レベル/評価基準 |
---|---|
1級 | ・自己紹介、買い物、飲食店での注文など生活に必要な韓国語を使える。 ・約800語程度の基礎的な語彙と基本文法を理解でき、簡単な文章を作れる。 |
2級 | ・郵便局、銀行などの公共機関での会話ができる。 ・約1,500~2,000語程度の語彙を用いた文章を理解でき、使用できる。 |
3級 | ・日常生活を問題なく過ごせる。 ・文章語と口語の基本的な特性を区分し理解している。 |
4級 | ・ニュースや新聞をある程度理解できる。 ・韓国文化を理解し、社会・文化的な内容の文章を理解でき、使用できる。 |
5級 | ・政治・経済・社会・文化などの身近なテーマについて理解し、使用できる。 ・専門分野においての研究や業務に必要な言語能力をある程度もっている。 |
6級 | ・政治・経済・社会・文化などの全般的なテーマにおいて不便なく使用できる。 ・ネイティブほどではないが、自己表現を問題なく話すことができる。 |


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1級、2級は書かないほうがいい?
では、1級や2級は履歴書に書かないほうがいいかというと、そんなことは絶対にありません!
自分がこれまで頑張ってきたことを面接官に知ってもらうチャンスなので、書かないともったいないからです。
例えば募集要項に「韓国語ができれば尚可」と書いてある求人だったら、そこまで高い韓国語が必要なポジションではないと予想できますし、面接などで聞かれた際に「まだ初級ですが、これからどんどん上の級に挑戦したいです」と積極的に学ぶ姿勢をアピールできます。
韓国語ならおまかせください、というようなアプローチが難しいというだけで、他の強みや何かしらの資格・実務経験があると就職活動・転職活動においてはかなり強いと思います。
このページの後半にも書いていますが、「TOPIK6級だけ」の人よりも「TOPIK(何級でも)+α」を持っている人のほうが有利な場合が多いのです。
6級持っておいたほうがいいのは?
逆に6級持っておいたほうがいいのは、
・韓国語をガッツリ使って韓国企業で働きたい
・韓国語を極めて翻訳者・通訳者を目指したい
という場合。
「この先ずっと韓国に携わる仕事がしたい」「韓国語で食べていきたい」と考えているなら、TOPIK6級は一つの登竜門となるでしょう。
韓国語を使った仕事はたくさんありますが、例えば韓国企業の日本法人で働く場合は、韓国本社の人と蜜に連絡を取り合うことになりますし、日本企業に入って海外と取り引きのある部署に配属され、韓国向けのビジネスで現地企業に売り込みをかけるということも想定できます。
そうなると韓国語のレベルは高ければ高いほどよいので、採用段階においてもTOPIKの級が高い人が残りやすいと言えます。

履歴書にはどう書く?
TOPIKって、6級が最上級ですよね。
一方、もう一つの韓国語の試験『ハングル検定』では1級が最上級。

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そのため、せっかくTOPIK6級を持っていても、よく知らない採用担当者が見たら低い級と勘違いされてしまうおそれがあります。
そこで筆者は履歴書に、
韓国語能力試験6級(最上級)
と書くようにしています。
何度か面接でそこにつっこまれたことがあるのですが、
「韓国語能力試験は6級が最上級なのですが、詳しくない方が見たら低い級と勘違いされてしまうかもしれません。御社に自分を最大限アピールしたいので、このように書きました!」
と答えてきました。

韓国語だけでは就職で役に立たない?

どれだけ韓国語が得意でも、それだけだと選択肢がせばまってしまうというのも事実です。
もちろん通訳者や翻訳家を目指すなら韓国語の能力を最大限伸ばすことに注力すべきですが、「そこまで極めなくても、今習っている韓国語を仕事活かせたらいいな~」という場合は、韓国語+αのスキルを持っている人の方が転職先を見つけやすいと言えます。
求人サイトで『韓国語』とキーワード検索してみると、募集要項に「営業経験のある方」「経理・貿易事務の経験のある方」といった条件の求人がヒットすることが多いです。
これは筆者の個人的な感触ですが、語学力だけをアピールして入社できるのは新卒採用までのような気がします。


まとめ
この記事のまとめ
- 履歴書に書いて恥ずかしくないレベルなのはTOPIK4級以上
- 何級であっても、伝え方を工夫して自分を最大限アピールすべし!
- 「語学だけ」より語学+αのスキルがあったほうのちに役に立つ
おわりに
今回は、TOPIKは何級からが就職に有利なのか?そもそも韓国語って役に立つのか?という点について筆者の率直な意見をまとめてみました。
大学3年次に就活をしていたとき、ある企業の面接官から、
「韓国語ができるのはあなたの強みだけど、あまりそれに固執すると選択肢が狭まるよ」
とアドバイスをもらってハッとしたことがありました。
『韓国語のスキル』だけを磨くのではなく+αのスキルを身につけないとな~と常々感じます。
最後までお読みくださりありがとうございました^^
ちー🍀