現在韓国語を勉強しているor韓国に興味があって、
「韓国に関わる仕事をしたい」
「韓国語を活かして働きたい」
と考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ韓国で就職するには採用試験を韓国語で受けなければならないため、ネイティブ並みの韓国語能力が求められたり、就労ビザの問題があったりして、外国人にはハードルが高いと言えます。
筆者も学生時代の韓国留学をきっかけに、「せっかく身につけた韓国語を活かしたい!」と職探していた就活生の一人。現在は韓国語の在宅翻訳の仕事をしていますが、最初は韓国企業の日本法人で5年ほど働きました。
このページでは、筆者の経験も交えながら『韓国語を活かせる仕事』『日本にいながら韓国に携わるには?』『求人の見つけ方』などについて紹介していきます!
翻訳家・通訳者になる
韓国語に限らず、翻訳には産業翻訳・映像翻訳・特許翻訳・出版翻訳・ゲーム翻訳といったジャンルがあり、通訳の場合は同行通訳や会議通訳があり、その中でも同時通訳や逐次通訳といった種類に分けられます。
翻訳や通訳を仕事にするとなると、韓国語が少しできるだけでは不十分というのも現実です。
筆者が韓日字幕翻訳を始めるにあたって翻訳学校に通った話はこちらのページにまとめましたが、やはり先生やプロの方に翻訳に使うツール(TradosやmemoQ)の使い方や通訳メソッドなどを教わり、専門的なスキルを身につける必要があります。
いったん企業に就職して翻訳スキルを身につけるのもよし!
翻訳学校に通うといっても、受講料はどの学校も決して安くないですし、社会人の方は仕事と学校の課題の両立でいっぱいいっぱいになってしまうことも・・・(体験談)
なので、いったん韓国語翻訳の仕事ができる企業で働きながら翻訳スキルを身につけるというのもおすすめです。
募集要項が『経験者のみ』となっていると未経験者は応募すらできませんが、『初心者OK』の案件を狙って、業務を通して翻訳支援ツールの使い方などを学び、経験を積んでから独立するというのも翻訳者になるルートとして堅実的な手段だと思います。
韓国企業の日本法人で働く
企業で働く、という意味では、韓国企業の日本法人で働くというのもひとつの手です。
日本と韓国は、政治的には常にセンシティブな問題がありつつも、産業の構造的には切っても切れない関係。
そのため、ある程度の規模の韓国企業であれば、日本での販売拠点(もしくは購買拠点)として日本法人を構えている場合がほとんどです。
日本法人では新卒採用や、中途採用、派遣・アルバイトの募集が定期的に行われていますし、採用試験もほぼ日本語なので、韓国本社に入社するよりもハードルが低くなります。
韓国本社での研修や出張の機会も
日本法人に入社すると、韓国本社の担当者とのやりとりで韓国語を使いますし、商習慣や文化の違いに直に触れることができるので、「日本に居ながら韓国方面のエキスパートになりたい」という人にはぴったりと言えるでしょう。
また、本社での研修や出張の機会があったり、実力を認められてそのまま韓国で働くことになるケースもまれにあります。
求人情報の見つけ方
ではどうやって韓国企業の日本法人の求人情報を見つければよいのか?ということについて。
①企業ホームページの採用情報
まずは直接、企業のホームページで採用情報をチェックしてみましょう。ある程度の規模の会社であれば、
「○○(韓国企業名)+日本法人」
「○○+ジャパン」
などで検索するとホームページがヒットする場合が多いです。
採用情報ページから直接応募したり、担当窓口に問い合わせてみるのもいいと思います。
②韓国企業専門の求人サイト『JOB JAPAN』
そもそもホームページに採用情報や求人情報が載っていない場合もあるので、『JOB JAPAN』という日本にある韓国企業の求人を専門に扱うサイトも便利です。
JOB JAPANは、韓国貿易協会(KITA)と駐日韓国企業連合会(KOBA)が運営している、求人・人材情報サイト。
無料会員登録すると、応募者側は求人情報を閲覧することができ、企業側は登録されている人材情報を得ることができます。
JOB JAPAN 公式サイト: https://jobjapan.jobtogether.net/
JOB JAPANは情報サイトなので、採用プロセスや入社手続きなどで仲介してもらうことはできません。応募後はその企業と直接やり取りをする形になります。
詳しい利用方法についてはこちらの記事もご参照ください^^
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日本にある韓国企業の求人情報サイト『JOB JAPAN』の利用方法
続きを見る
求められる韓国語のレベルは?
韓国企業の日本法人では、トップや幹部は韓国本社から駐在員として日本に来ていて、その下で日本の現地社員が働いているところが多いです。
日本に駐在に来るくらいですから、日本語が達者な人が多く、コミュニケーションにも困らないと思います。また、韓国本社の担当者が日本語を話せる場合、韓国語をほとんど使わないこともあります。
実際に現在募集されている求人の中には、「語学力不問」なんてものも。韓国語のスキルよりも、営業経験や経理経験など、他のスキルが重視されることが多いようです。
ただ、韓国企業で働いたことのある経験から言うと、やはり韓国語のレベルは高いに越したことはないと思います。
上司や本国担当者と日本語で話せても、重要な会議の内容や、本社の実情、日本語ができないキーパーソンとのやりとりなど、その会社で活躍したいのであれば結局は韓国語がものをいいます。
役職が下でも、韓国語ができるゆえに出張やイベントに優先的に参加させてもらえたり、社内での発言権が高まったりするからです。
韓国語能力試験(TOPIK)は何級必要?
韓国企業への就職・転職活動を有利に進めるためには、やはりTOPIK5級・6級は取っておきたいところだと思います。
学歴やスキルに自信がないという人にとっては語学資格がアピールポイントになりますし、経歴が似たような同等レベルの応募者がいたらTOPIKの級が決め手になることもあるそうです。
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【韓国語能力試験】TOPIKおすすめ勉強法~5級・6級向けの対策~
続きを見る
英語も大事!
韓国企業は採用試験の際、TOEICの点も重視する場合が多いです。
入社してからも共通言語として英語を使われたり、海外拠点の担当者とのコミュニケーションで英語が必要になる場合もしばしば。
ポイント
韓国企業では、英語と韓国語の両方が重視される!
まとめ
日本で韓国に携わる仕事をするには?
- 翻訳家や通訳者を目指してみる、韓国企業の日本法人で働いてみる
- いったん企業に就職して、スキルや経験を積むのも大事!
- 韓国語のレベルは高いに越したことはない
あとがき
韓国企業で働いている間は、嬉かったことやつらかったことなど、本当にいろいろなことがありましたが、経験が積めて自分の人生にとってプラスになりました。
現在フリーランス韓日翻訳者として仕事ができているのも、そこで経験を積めたおかげだと思います。
進路で迷っている方がいたら、転職サイトなどを活用してどんな企業の仕事が募集されているかチェックしてみてくださいね!
ちー🍀