普段は韓国語から日本語への翻訳をしているのですが、たまに日本語→韓国語や英語→韓国語のお仕事をもらうことがあります。
韓国語ネイティブではないので、一番苦戦するのはやはり「分かち書き(띄어쓰기)」。
韓国語がペラペラでも、文章を書かせてみると分かち書きができていないという人は意外と多いのです。
スピーキングだけならいいのですが、韓国語学習者の避けて通れない道TOPIK(韓国語能力試験)では作文問題があり、分かち書きが苦手で作文の点数がなかなか伸びないということも。
要チェック
TOPIKの作文パートでは、ルールに従って分かち書きできていないと減点される
ただインターネットで『韓国語 分かち書き』と調べても、断片的な情報しか出てこなくて、困ってしまいますよね。
この記事では、普段私が翻訳の仕事をする時にやっている、分かち書きの確認方法をご紹介します!韓国語の学習にお役立てください^^
韓国語の分かち書き(띄어쓰기)とは?
分かち書き『띄어쓰기(ティオスギ)』を、韓国国立国語院の標準国語大辞典で調べると、
「글을 쓸 때, 어문 규범에 따라 어떤 말을 앞말과 띄어 쓰는 일. (文章を書くときに、ことばと文章のルールに従って、あることばを前のことばを離して書くこと)」
という説明になっています。
국립국어원 표준국어대사전 https://stdict.korean.go.kr/main/main.do
分かち書きの例として、
저는 일본사람입니다. (私は日本人です。)
という時に、『저는』と『일본사람입니다』を離して書くのは分かりやすいですが、
이 정도면 충분히 할 수 있다. (この程度なら十分できる。)
の『할 수 있다』で할と수、そして수と있다を分かち書きするのは初心者ならば戸惑うかも知れません。
그는 그것을 알고 싶어 했다. (彼はそれを知りたがった。)
『그것을』は『그 것을』とは書きません。一方で『알고 싶어 했다』はそれぞれ離れています。
分かち書きの調べ方
分かち書きのルールはたくさんあるので、面倒かも知れませんがひとつひとつ調べながら覚えていくやり方がやはり確実だと思います。
地道な作業になりますが、慣れればスラスラと書けるようになります^^
①『우리말 샘』の例文で確認する
1つ目の方法は、韓国国立国語院の『우리말 샘』の例文で確認する方法です。
例えば우리말 샘で「그것」と検索すると・・・
어휘(語彙)、속담・관용구(ことわざ・慣用句)などがある中で、一番右側の용례(用例)のタブをクリックすると、例文が表示されます。
例文では「그것은」とか「그것도」「그것이」となっているので、「그것」は「그 것」分かち書きをしない、ということが分かります。
②『한국어 맞춤법/문법 검사기』で検索する
2つ目は、釜山大学が提供している『한국어 맞춤법/문법 검사기』で検索する方法です。
한국어 맞춤법/문법 검사기: http://speller.cs.pusan.ac.kr/
「알고 싶어 하다」を検索してみます。※検索するときは、分かち書き無しで入力して大丈夫なようです。
「알고싶어하다」と入力し、검사하기(検索する)をクリックすると・・・
左のウィンドウで「알고싶어하다」が「알고 싶어 하다」に添削されました。
右のウィンドウには正しい使い方やヒントが書かれています。
우리말 샘でヒットしなかったら、こっちで検索してみるなど、使い分けをしていくとよさそうです。
翻訳会社によっては指示がある場合も
ことばによっては、辞書ごとに書き方が変わるというケースもたまにあります。
翻訳の仕事をする上では、翻訳会社によってどの辞書の表記を優先するのか指示がある場合もあるので、作業マニュアルや指示書を確認してみてください。
あとがき
分かち書きのルールについて韓国の人に質問しても、
「설명이 어려운데 그냥 그런거야. (説明は難しいけど、そういうものなんだよ)」
という回答が返ってくる場合が多いです笑
こればかりは、やはり自分で地道に調べながら身につけていくしかなさそう・・・
今回ご紹介したサイトでは、単語の意味や正しいスペルなども確認することができるので、韓国語の勉強に活用してみてくださいね。
ちー🍀