
韓国語を習っている、あるいはこれから本格的に学ぼうとされている方で、
「韓国語を話せても、将来的に役に立たないのでは?」
「英語を習った方がいいのかな?」
と不安な気持ちになったことのある方も多いのではないでしょうか。
個人的には、
「韓国語を使って働くなら、英語もできた方がいい」
と考えます。
そう考える3つの理由を、韓国電機メーカー出身の筆者がまとめてみました!
理由① 就職・転職時にTOEICの点を見られるから

理由の1つ目は、『就職・転職時にTOEICの点を見られるから』です。
韓国企業で働く場合、韓国本社での採用か、日本(日本支社など)での採用かに関わらず、履歴書の語学資格が重視される傾向が強いです。
韓国は輸出依存度が非常に高い企業が多いので、採用する側もある程度英語ができる人材を探しているし、応募する側もTOEICなどの資格に挑戦したり、留学したりして就職・転職に備えるのが一般的。
そのため、就活・転職活動の際はTOPIK(韓国語能力試験)だけでなくTOEICの点も取っておいた方が有利になるでしょう。
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理由② 海外拠点の担当者との意思疎通のため
韓国企業は、生産拠点を中国や東南アジアなど海外に置いている場合が多いので、それらの拠点の担当者と連絡する際に英語が必要になる場合があります。
ペラペラである必要はないものの、英語で必要最低限のコミュニケーションは取れるようにしておいたほうが、いざ仕事を始めた後に困らないと思います。
理由③ 共通言語として英語を使ったほうが便利だから
3つ目の理由は、『共通言語として英語を使ったほうが便利な時があるから』です。
韓国企業の日本支社で働いていたり、韓国企業と取引のある会社で働いていても、チームの人すべてが韓国語を理解できるとは限りません。
例えば、自分が韓国の担当者にメールを送る時に、韓国語が読めない上司や役員がCCに入っている場合。韓国語でメールを書いてしまうと、「内容を全員が理解できない」という問題が発生します。
そのつど日本語で報告し直す手間が生まれたり、何が起こっているのかを瞬時に共有できずトラブルの原因になることも。(体験談です)
そのため、最初から英語でメールを書いた方がみんなが状況を把握できて手間が省けるし、トラブルも防げるといったメリットがあります。
韓国語は役に立たない?
これまでの経験から言って、韓国語だけをウリにして職探しをすると、時給や年収が低くなってしまうことがあります。
一方で、韓国語+英語だったり、韓国語+何かしらのスキル(営業や経理・貿易事務)など+αでアピールできるポイントがあった方が、収入面でも満足のいく仕事に就けると思います。
フリーランス翻訳者の視点から
現在私はフリーランス翻訳者として韓⇔日翻訳の仕事をしているのですが、実は最近英語の勉強を頑張っています。
それは、将来的に英語ができた方がフリーランスとしての収入アップにつながりそうだから。
ここ半年で英語から韓国語に訳すという案件が何件か回ってきたのですが、日本語⇒韓国語よりもはるかに翻訳レートが高かったんです!
最近はどの言語でも翻訳単価・レートが低下しています。その中でも韓日翻訳はベテランの翻訳者さんたちが嘆くほど低くなってしまっていて、「割に合わない」と翻訳の仕事を辞めてしまう人もいるそう。
一方で英日翻訳は韓国語よりはまだ高い水準が維持されているという印象です。

英日翻訳 | 韓日翻訳 | |
実務翻訳 | 1ワードあたり7~14円 | 1文字あたり3~5円 |
映像翻訳(字幕) | 1分あたり800~1,000円 | 1分あたり500~700円 |
※もちろん、これより高いレートで仕事を受けている方もたくさんいます。
フリーランスは、働いた時間や作業量に関係なく成果物によって収入が決まります。やりがいも大事ですが、少しでも単価が高い仕事を受注したいというのが本音。
英語を使えたら、その分視野やチャンスも広がります。
まとめ
韓国語を使って働くなら、英語もできた方がいい3つの理由
- 就職・転職時にTOEICの点を見られるから
- 海外拠点の担当者との意思疎通のため
- 共通言語として英語を使ったほうが便利な時があるから
あとがき
韓国語を勉強していたとき、あるいは今でも、家族や友人から
「韓国語よりも、英語や中国語を極めた方がいいんじゃない?」
と言われることがあります。
そう言われるとちょっとムッとして、
「いや、そんなことないよ~」
と言い返してしまうのですが、実際は韓国語にしばられずいろいろ挑戦した方が仕事の幅が広がるのは事実です。
あまり凝り固まらずに、新しいことを吸収しながら経験を積めたらいいなと思います^^
ちー🍀