
勤めていた会社を辞めて、税務署に開業届を提出してからはや2年。
定期的にお仕事をくださるクライアントも見つかって、ようやく落ち着いてきたところです。
この記事では、フリーランス3年目に突入した筆者が、フリーランスになって良かったこと・嫌だったことを自分の経験をふまえてご紹介します。
独立を考えている方の参照になれば幸いです^^
フリーランスになって嫌だったこと(=デメリット)


会社員として働いていると、職場の人間関係や通勤時の満員電車といったストレスを感じる要素も多いので、フリーで働くということに憧れを抱く方もいると思います。
筆者は以前勤めていた会社に苦手な上司がいて、なかば逃げるように退職した身なのでよくわかります。
ただ、フリーランスとして2年間働いてみて、『フリーランス=ストレスフリー』ではないということを実感しました。
①収入が安定しない
まずは、「収入が安定しない」という点。
クライアントが見つかっても、定期的に仕事がもらえるとは限りませんし、相手の都合で急に仕事がなくなる(そして補填されない)ことが多々あります。
特に今年はコロナ禍ということもあり、筆者の仕事にも影響がありました。
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このような収入面での不安定さが、フリーランスとして働く上でのリスクといえます。
また、フリーランスは働いた時間ではなく『成果物』によって報酬が決まるので、あまりに手のかかる仕事の場合「報酬はまぁまぁだけど、時給換算してみたら1,000円いかなかった・・・」なんてことも。

②バックアップしてくれる人がいない
2つ目は、「バックアップしてくれる人がいない」という点。
企業に勤めていたら、例えば体調不良の時や身内に不幸があった時など、有給や忌引という形で休みが取れます(休みの取りやすさは各職場によって異なると思いますが)。
どうしてもその日のうちにやらなければいけない緊急の件があれば、代わりに上司や同僚に頼むこともできますよね。
フリーランスの場合、基本的に仕事を自分ですべて完結させなくてはいけないので、自分ができない場合は代わりの人を探すかクライアントに納期を相談する必要が出てきますが、それも容易ではありません。
以前、親戚のお葬式とどうしても断れない仕事が重なってしまった時があり、実家に帰る新幹線と式場の外でパソコンをたたきながら「フリーランスは大変だな・・・」と痛感しました。
ポイント
有給や福利厚生、仕事をするときの後ろ盾などは、会社や組織に属する特権!
③営業的なスキルが求められる
人と話したりするのが苦手な筆者は、
「フリーランスになったらあまり人と関わらずに仕事ができそう~」
と踏んでいたのですが、実はその逆でした。
たくさんの人と関わる機会はないものの、クライアントへの売り込みや担当者との連絡・ギャラの交渉などを自分でやらなければいけないため、コミュニケーション能力が求められます。

フリーランスになって良かったこと(=メリット)
とはいえ、嫌なことばかりでもありません。
個人的にも「フリーランスになって良かったな」と感じることが多いのが事実です。
筆者が特にいいなと思うポイントは、以下の3つです。
①嫌な仕事を「断る」という選択肢がある
フリーランスはいわば自分が社長なので、嫌な仕事を「断る」という選択肢があります。
始めてみたはいいものの、仕事が割に合わなかったり、「この会社ともう仕事をしたくないな・・・」と感じたら、引き続きその仕事を請け負うかどうかは自分次第です。
断ってしまったら他のクライアントを見つけるまで収入が減ってしまうので、そこは天秤にかける必要がありますが、ある意味逃げる余地が残されている、というのは大きなメリットだと思います。
②自由に動き回れる
フリーランスなってよかったと感じること2つ目は、「自由に動き回れる」こと。
会社員時代は、役所や病院に行くために有給を取ったりしなければいけませんでしたが、フリーになってからは平日に行けるので楽です。
他には、場所を選ばずに仕事ができること、(晴れていれば)毎日ふとん干せることなどが私のお気に入りポイントです。
③節税できる
フリーランス、というか個人事業主になる(=開業届を出す)際に青色申告を選択すると、特別控除が受けられたりいろいろな出費を経費にできたりと、税金面でのメリットがあります。
筆者は自宅の一角を事務所にしているのですが、家賃や光熱費の一部も経費計上しています。
会社員時代は、「お金は稼いだ分だけ税金がかかる」というのが常識だと思っていたので、収入から経費を引けるというのは新鮮に感じました。
もちろん事業に関係のないものを経費計上すると脱税になってしまいますが、経費にできるものは経費にして上手に節税していきたいものです。
まとめ
この記事のまとめ
- 『フリーランス=ストレスフリー』ではない
- フリーランスの醍醐味は、自由に動き回れること
- 開業するなら青色申告がオススメ
あとがき
今回ご紹介したフリーランスの悪い点は、
「いや、フリーランスになるならそのくらい覚悟しとけよ!」
という感じだと思うのですが、実際になってみて相談相手もいないとなると結構つらいです。
フリーになって改めて、会社や組織で働くメリットを感じています。
とはいえ、何かと自由度が高いのがフリーランスの良いところ。しばらくはフリーランス翻訳者としてねばってみようと思います!
最後までお読みくださりありがとうございました^^
ちー🍀