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個人事業主が経費にできるもの~フリーランス翻訳家の場合~

2020年7月20日

個人事業主は、前年の『所得』によって次の年の納税額が決まりますよね。

所得』とは、

収入(実際に稼いだお金)』から『経費(事業を行う上で必要な出費)』を引いた金額

のこと。

ちー
つまり必要経費を計上していくことで、所得が減る=税金が減る=節税対策になるということですね!
にゃるほど~
ラウ

ここがポイント

収入経費所得
※税金は『所得』に対してかかる。

もちろん、「事業を行う上で必要でないもの」を経費にしてしまうと脱税と見なされてしまいますが、経費にできるものは経費にして、上手に節税していきたいですよね!

今回は、フリーランス翻訳者の筆者が日ごろ経費にしているものと、その勘定科目をまとめていきます^^

家賃 ※自宅兼事務所の場合

筆者は自宅の一角に机や椅子、パソコンやプリンターなどを置いて事務所にしているのですが、こうした自宅兼事務所の場合でも、家賃を経費として計上できます。

勘定科目は『地代家賃』。

ただし、100%ではなく、事務所が自宅の何割を占めているかなどによって按分(あんぶん)が必要です。

例)50平米の部屋を家賃12万円で借りていて、そのうち15平米を事務所として使っている場合

→自宅面積の50平米を100%としたら、事務所はその30%にあたる15平米なので、12万 x 30% = 3.6万円 を経費にできる、というわけです。

勘定科目摘要
地代家賃家賃 ○月分 (按分比率30%)

光熱費 ※自宅兼事務所の場合

自宅を事務所にしている場合、家賃と同じように光熱費も按分して経費にできます。

勘定科目は『水道光熱費』です。

と言っても、筆者のようなフリーランス翻訳者が経費として認められるのは『電気代』のみ。

ガス代水道代は、例えば「自宅で料理動画などを撮影してそこから事業収入を得ている場合」などに経費にできるようです。

勘定科目 摘要
水道光熱費 電気 ○月分 (按分比率30%)
トイレに行ったりするから水道代の何パーセントが経費として認められる可能性もあるけど、税務署に確認したほうが良さそう
ラウ

携帯電話やインターネットの利用料

携帯電話の料金や、インターネットの料金も『通信費』として仕訳すればOK。

私は携帯電話をプライベート用と事業用に分けていないので、個人スマホの料金を按分比率50%で計上しています。

また、自宅のインターネット回線を使って仕事をしているので、こちらも経費にしています。

勘定科目摘要
通信費携帯電話 ○月分 (按分比率50%)
通信費インターネット ○月分 (按分比率50%)

切手やレターパックも『通信費』

なお、『通信費』として計上できるもののなかに、切手やレターパックがあります。

勘定科目摘要
通信費レターパックライト ○枚購入
通信費○円切手購入
ちー
取引先に請求書を送ったりするときに結構使うので、領収書を忘れずに取っておきましょう!

消耗品費

そしてなんだかんだ一番使うのが『消耗品費』。

事務用品や名刺作成にかかる費用など、消耗品として仕訳できるものはたくさんあります。

消耗品

・ファイル ・ノート ・ペン ・コピー用紙 ・プリンターインク
・モニター、マウス、キーボードなどPC周辺機器 ※ただし10万円未満に限る

また、パソコンで使うソフトウェアについても、10万円未満であれば『消耗品費』でOK。

勘定科目摘要
消耗品費字幕制作ソフト「SST」利用チケット購入
消耗品費ウイルスソフト「ノートン」更新費用
消耗品費Adobe 「Acrobat DC」 ○月分利用料
消耗品費会計ソフト「やよいの青色申告オンライン」利用料

ただし、10万円を超えるソフトウェアの場合は『消耗品』ではなく『ソフトウェア』(無形固定資産)として減価償却をする必要があります。

減価償却とは?

減価償却」とは、固定資産を決められた期間で分割して経費とすること。

固定資産は長期間にわたって使用されるため、徐々に価値が下がっていく。そこで、決められた期間(耐用年数)にしたがって年またぎで経費計上する。

パソコン

フリーランスに欠かせないアイテムNo.1、パソコンももちろん経費処理できます。

10万円未満であれば『消耗品費』でOKですが、それなりのスペックのPCを買おうとすると10万円は超えると思います。

10万円以上の備品は減価償却が必要なので、耐用年数(パソコンは4年)にしたがって減価償却する必要がありますが、青色申告者の場合、30万円未満であれば「少額減価償却資産の特例」を使ってその年に一括で償却できます。

注意

「少額減価償却資産の特例」が使えるのは青色申告者のみ。

ちー
パソコンってだいたい15~20万はしますからこの制度はうれしいですね!

会計ソフトでの入力例

筆者が使っているやよいの青色申告 オンラインでの入力例を見てみましょう。

例)22万円のパソコンを4月29日に現金で購入した。

科目は『工具器具備品』、資産の名称は『パソコン』でOKです。

そして、償却方法では「即時償却」を選択します。

これで、パソコンを買った年に一括で(減価償却せずに)経費にできます。

この制度を利用する際は、青色申告決算書の減価償却費の計算の欄に「措法28の2」と明記する必要がありますが、やよいの青色申告 オンラインでは自動で入力されるようになっています。

これは便利だにゃ~
ラウ
ちー
『やよい』にはこういう便利機能が多いから初心者におすすめだよ!
【自分で確定申告】やよいの青色申告オンラインの始め方・使い方

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新聞購読・書籍購入

新聞や本の勘定科目は、『新聞図書費』。

翻訳の仕事をしていると、辞書を購入することも多いので、経費として計上します。

勘定科目摘要
新聞図書費日経新聞 購読料 ○月分
新聞図書費「NHK漢字表記辞典」購入

交通費

私の場合ほとんど在宅で仕事をしているのですが、たまに通訳や取引先との打ち合わせで外出したりするので、その時の交通費を計上しています。

交通費は、『旅費交通費』で処理すればOK。

勘定科目摘要
旅費交通費品川→新大阪 新幹線利用 (○月○日 通訳案件のため)
旅費交通費タクシー利用 (○月○日 取引先打ち合わせのため)

新幹線など領収書がでる場合はいいですが、切符など領収書がでないものの場合は自分で出金伝票を付けておきましょう。

さらに詳しく

SuicaやPASMOなどICカードを使っている場合は、駅の券売機で利用履歴を印刷できるので、それを活用すると良いでしょう!

セミナーや講習会の参加費用

たまに映像翻訳学校や字幕制作会社が主催しているセミナーや講習会に参加することがあるのですが、その参加費用は『研修費』として計上しています。

勘定科目摘要
研修費○○社 字幕制作ソフト講習会 受講料
ちー
事業者としてのスキルアップのためにかかったお金ですから、これは必要経費です

接待交際費

取引先と会食をしたり、訪問時に手土産を買った際にかかった費用は、『接待交際費』。

お得意様へのお中元やお歳暮などもOKです。

勘定科目摘要
接待交際費○月○日 株式会社○○ △△様@上野 ○○
接待交際費○○様 訪問時の手土産購入
接待交際費○○様 お歳暮
いつ、誰と、どこで食事をしたかを書いておくと分かりやすいよにゃ
ラウ

アメリアの会費

フリーランス翻訳者の方で、アメリアに登録して求人検索をしているという方も多いと思います。

このアメリアの年会費も、『雑費』として経費処理することができます!

勘定科目摘要
雑費翻訳者ネットワーク『アメリア』年会費

クラウドワークス・ランサーズのシステム手数料

クラウドワークスやランサーズでは、売上からシステム利用料が引かれます。

このシステム利用料については、新たに『システム利用料』という勘定科目を作って経費処理しています。

勘定科目摘要
システム利用料クラウドワークスシステム利用料

銀行の振込手数料

銀行の振込手数料は『支払手数料』として仕訳すればOK。

クライアントが振込手数料を引いて報酬を送ってきた場合も、これで処理します。

勘定科目摘要
支払手数料○○支払時の振込手数料

あとがき

こうやって書き出してみると、けっこういろいろなものが経費になりますよね!

会社員時代は、「お金は稼いだ分だけ税金がかかる」というのが常識だと思っていたので、収入から経費を引けるというのは新鮮に感じました。

無駄遣いはいけませんが、事業拡大のための投資として上手に経費を使っていきたいものです。

年々購入するものも増えてきているので、この記事は定期的にアップデートしていきたいと思います^^
ちー🍀

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