先日、久しぶりにTOEICに申し込んだ時の話。
申し込み画面に5種類のテストが表示されて、どれを選べばいいのか困惑してしまいました。
そこで今回は、それぞれのテストの特徴を調べて、比較してみることに^^
結論
- いわゆる「普通の」TOEICを受けたい人、就活・転職・受験を控えた人は、『TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)』を!
- L&Rに加えてさらに英語力をアピールしたい人、コミュニケーション能力を測りたい人は、『TOEIC Speaking & Writing(TOEIC S&W)』を追加で!
- L&R、S&Wはまだ難しすぎるという人は、初・中級者向けの『TOEIC Bridge』を!
TOEICの種類
一般的に『TOEIC』といえば?
TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)はその名のとおり、リスニング(聞く)とリーディング(読む)の能力を測るためのもの。
もともとTOEICはこのL&Rから始まって、2000年代に入ってから新しい種類のテスト、すなわちTOEIC Speaking & Writing(TOEIC S&W)とTOEIC Bridgeが追加されました。
TOEIC Speaking & Writing(TOEIC S&W) は、実用性をより重視したスピーキング(話す)とライティング(書く)の能力を測るためテスト。
TOEIC Bridge(ブリッジ)は、初・中級者向けのテストで、TOEICよりも問題数が少なく、難易度も低めに設定されています。
2021年度の受験者数を見ると、総受験者数約230万人に対して、TOEIC L&Rを受けたのは約212万人!
転職サイトなどで見てみると、募集要項にTOEICのスコアを明記している企業も多いです。
就活や転職、あるいは受験で英語力をアピールするには、履歴書にTOEIC L&Rのスコアを書いてみましょう!
ちなみに、求人検索サイトの『indeed』で「TOEIC, 点」と検索したところ、募集要項としてTOEIC600~650点以上をあげている企業が多かったので、ひとつの目安になると思います。
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さらに英語力をアピールしたいなら、『TOEIC S&W』
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの能力を測るものなので、それだけでは会話や作文の能力が分からない、と以前から問題視されていたそうです。
そこで出来たのがTOEIC S&W(Speaking & Writing)なんですね。
L&R(Listening & Reading) | S&W(Speaking & Writing) | |
---|---|---|
テスト内容 | 120分 200問 ✔リスニング 45分・100問 ✔リーディング 75分・100問 | 80分 19問 ✔スピーキング 20分・11問 ✔ライティング 60分・8問 |
解答形式 | 選択式 マークシートに記入 | 記述式 試験会場のパソコンで録音・入力 |
満点 | 990点 | 200点 レベル判定あり |
受験料 | 7,810円(税込) | 10,450円(税込) ※変更手数料 2,750円(税込) キャンセル料 5,000円(税込) |
実施日 | 年10回 | 年24回 |
L&Rがマークシートに解答を記入する選択式なのに対して、S&Wは会場のパソコンを使って音声を録音したり、解答を入力していくスタイル。
S&Wはスコアでの評価に加えて、レベル判定もあります。
受験料はS&Wのほうがはるかに高い!たしかに、会場のパソコン環境を整えたり、採点する人が必要ですもんね。
リスニングとリーディングの能力が、相手が言ったことや書いたことを理解する力だったら、
スピーキングとライティングの能力は、『自分で相手に発信する力』ですよね。
コミュニケーションにはこの4つの能力すべてが必要ですから、近年TOEIC S&Wを重視する学校や企業が増加傾向にあります。
特に外資系企業で活躍したい人や、将来海外駐在をしたい人などは、従来のL&Rに加えてS&Wのスコアも持っておくと、アピールポイントになりそうです。
『TOEIC Bridge』は初・中級者向けのテスト
TOEIC Bridgeは従来のTOEICテストの姉妹版で、
・TOEIC Bridge Listening & Reading(L&R)
・TOEIC Bridge Speaking & Writing(S&W)
の2種類があります。
もともとTOEICは企業での英語能力測定が主な目的。そこで小中高生や英語の初心者向けに開発されたのが、このBridgeなんです。
L&R | Bridge L&R | |
---|---|---|
内容 | 120分 200問 ✔リスニング 45分・100問 ✔リーディング 75分・100問 | 60分 100問 ✔リスニング 25分間・50問 ✔リーディング 35分間・50問 |
解答 形式 | 選択式 マークシートに記入 | 選択式 マークシートに記入 |
満点 | 990点 | 100点 |
受験料 | 7,810円(税込) | 4,950円(税込) |
実施日 | 年10回 | 年4回 |
S&W | Bridge S&W | |
---|---|---|
内容 | 80分 19問 ✔スピーキング 20分・11問 ✔ライティング 60分・8問 | 52分 17問 ✔スピーキング 15分・8問 ✔ライティング 37分・9問 |
解答 形式 | 選択式 試験会場のパソコンで録音・入力 | 選択式 試験会場のパソコンで録音・入力 |
満点 | 200点 | 100点 |
受験料 | 10,450円(税込) ※変更手数料 2,750円(税込) キャンセル料 5,000円(税込) | 9,350円(税込) ※変更手数料 2,750円(税込) キャンセル料 5,000円(税込) |
実施日 | 年24回 | 年8回 |
TOEIC Bridgeのいいところは、試験時間が1時間程度と短いうえに、TOEIC LR・SWと比べて問題の内容が簡単になっているので、気軽に受けやすいということです。
TOEICはまだ難しすぎる、まずは試験の形式に慣れておきたい、という人におすすめです。
まとめ
- いわゆる「普通の」TOEICを受けたい人、就活・転職・受験を控えた人は、『TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)』を!
- L&Rに加えてさらに英語力をアピールしたい人、コミュニケーション能力を測りたい人は、『TOEIC Speaking & Writing(TOEIC S&W)』を追加で!
- L&R、S&Wはまだ難しすぎるという人は、初・中級者向けの『TOEIC Bridge』を!
TOEICの各テストの申し込みは、TOEICの公式サイトから行うことができます。
自分に合ったテストを選ぶうえで、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ちー🍀
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