字幕翻訳

NetSSTG1 Ver3.1.8がリリースされたのでアップデートしてみた

2020年4月21日

ちー
こんにちは、新人字幕翻訳者のちー🍀です

字幕翻訳家の必須アイテム、SSTG1シリーズ。

現在主流となっているNetSSTG1SSTG1Lite2の大きな違いは、製品&チケットの価格と、チケットバリエーション、アップデートが随時なのか年1回なのかという点です。

製品NetSSTG1SSTG1Lite2SSTG1Lite
最終チェック、MOV&MP4再生、
sdb検索などの新機能
×
アップデート頻度随時年1回なし
製品価格(初期費用) ※税込¥65,780¥217,800¥217,800
利用チケット費用(365日) ※税込¥39,336¥21,780無料
チケットバリエーション10日, 30日, 90日,
180日, 365日
365日のみ-

筆者が使っているNetSSTG1は、随時アップデートが行われます。

最近、といっても3週間ほど前ですが、カンバス社より『NetSSTG1 Ver3.1.8リリースのお知らせ』が届いたので、アップデートを行ってみました。

アップデートの方法

注意点

・アップデートする際は、ドングルをさし込まないこと
・インストール完了後は必ずPCを再起動すること

まず、NetSSTG1のユーザーページにログインします。

次に、サイドメニューの『アップデータダウンロード』から、最新バージョン(一番上)のダウンロードボタンをクリック。

ダウンロードされたzipファイルを展開もしくは解凍し、『setup』ファイルをダブルクリックすると、アップデートが始まります。

以降の手順については、フォルダの中に同封されている『SSTG1Seriesアップデートガイド』に沿って操作を行えば、アップデートが完了します。(所要時間5分程度)

ちー
簡単でした!

今回追加された機能

今回追加・修正された内容はたくさんあるのですが、私自身SSTの機能を100%理解できているわけではないので、リリースノートを読んでも「?」というものもあります笑

そんな中でも、個人的に「これは便利になったな~」と思うアップデート6つをまとめてみました。

1.字幕移動が片方のトラックのみで行えるようになった

以前は、字幕を移動させる際にはAトラックとBトラック同時にしか移動できませんでしたが、『AB両トラック』『Aトラックのみ』『Bトラックのみ』が選択できるようになりました。

また、In点とOut点を移動させる際、選択されている字幕以降のみを移動させることが可能に。

筆者は一度、字幕制作会社からの指示を勘違いして、BトラックのOut点がすべて1フレずれてしまっていたことがあったので、その時にこの機能を使いたかったですね。笑

2.コメントジャンプボタンができた

上のツールバーに、コメントジャンプボタンができました。

クリックするとコメントがついているハコにジャンプできます。表示順は、タイムコード順。

以前はスクロールしながらコメントマークを探したり、エクスポートしてコメントの列だけソートして見たりしていましたが、これがあるとSST上ですぐ確認できて便利ですよね。

3.字幕を結合しても後ろのハコのコメントが消えなくなった

以前は隣り合うハコを結合させると、後ろのハコのコメントは消えていましたが、今回のアップデートで後ろのハコのコメントも消えないように改善されました。

実際に、前のハコに「aaa」、後ろのハコに「bbb」と入力して2つのハコを結合させたところ、コメント欄にはどちらのコメントも残りました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-26.png
ちー
後ろのコメントは改行されて表示されるようです

4.倍速再生に3倍・4倍・5倍が追加された

倍速再生に3倍、4倍、5倍のバリエーションが増えました。

タイムコードの横に、速度を表すボックスができましたね。

速度を変えるのは簡単で、再生中に矢印キー「↑」「↓」を押すだけ。

通常速度に戻すために何回も矢印キーを押すのが面倒なら、『等倍速再生に戻す』ショートカットキーを設定するといいでしょう。(該当ショートカットキーは、[設定]-[ショートカットキー設定]-[ビデオ操作]の一番下にあります。)

ただし、3倍、4倍、5倍速モードでは音声が出ないとのこと。

私はこの機能が出たとき「チェックの時に使えそう~」と思ったのですが、音が出ないとなるとちょっと・・・チェックの時にハコを取りこぼしが無いかも見ているので、個人的には音も出てほしいですね。

ちょっと残念

3倍、4倍、5倍速再生では音声が出ない

5.PgupとPgdnにショートカットを割り当てられるようになった

これまでPage UpとPage Downは、デフォルトで『前の字幕のIn点に移動』『次の字幕のIn点に移動』のショートカットに設定されていて、他のショートカットは割り当てられなかったのですが、今回はそれが可能になりました。

パソコンのキーボードの配置によっては、PgupとPgdnに違うショートカットキーを割り当てたい人もいるかもしれないので、これはよかったですね!

6.トラックまたぎで隣の字幕に移動できるようになった

Pgup/Pgdnで前/次のハコに移動するとき、これまではトラック内でタイムコード順に移動していたのが、トラックまたぎで移動できるようになりました。

この変更は強制ではなく、設定次第で変えられます。

[設定]-[ユーザー設定]-[画面表示]タブの『Pgup/Pgdn時にトラックをまたいで移動する』にチェックを入れればOK。

なお、AトラックとBトラックでIn点が同じ時は、Aトラックのハコが先に表示されるようです。

その他の注意点

Ver3.1.1未満の場合

Ver3.1.1未満からのアップデートとそれ以上Verからのアップデートでは手順が異なりますのでご注意ください。

Ver2.1.13以下の場合

Ver2.1.13以下のものをお使いの方は、「ドングル更新」作業を行う必要があります。

ちー
詳しくはユーザーに送られるリリースノートをご確認ください

あとがき

アップデートって、案内が来てもなんかおっくうで先延ばしになっちゃいませんか?

「今の設定が飛んじゃったらどうしよう・・・」
「うまくアップデートできなかったら・・・」みたいな。

私の場合はいったん納品が落ち着いた時点で、次の納品まで時間がちょっと空くときにやっています。

Ver3.1.8のアップデートがまだの方は、ぜひご参照くださいね^^
ちー🍀

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