以前、英語が伸び悩み、「なにかおすすめの勉強法はないかな~」とネットで検索していたところ見つけたのが、ドイツの考古学者で実業家の、ハインリヒ・シュリーマンの言語学習法。
シュリーマンは貿易商として活躍するかたわら、さまざまな言語を習得し、一説では18か国語もの言語を自由自在に操ったと言われています。
何か国語も話せるというと、いかにも聞こえは「天才」のようですが、そこには並々ならぬ努力があったそう。
のちの自叙伝では、彼が日々実践していた言語習得のコツが明らかにされています。
シュリーマンのおすすめ勉強法
シュリーマンのおすすめ勉強法は、次の5つのポイントにまとめられています。
- 非常に多く音読すること
- 決して翻訳しないこと
- 毎日1時間を勉強にあてること
- 興味のあることについて作文を書き、先生の添削を受けること
- 添削されたものを暗唱すること
1.非常に多く音読すること
音読というのはズバリ『音を読む』ことですから、意味を理解しているかは置いておいて、とにかくその言語の音やリズムに慣れていこう、ということです。
読むことで、まず口が慣れていき、耳が慣れていく。
そうすると次第にその言語の「脳」が作られていくというわけなんですね。
2.決して翻訳しないこと
これは、1の『音読』でも重要視されていた点と同じで、とにかく外国語は外国語のまま理解しようということ。
決して「辞書を引くな」という意味ではありません笑
言語の学習中に、単語の意味を調べないわけにはいきませんので、「辞書は引けども訳し方には気を取られるな」という意味合いだと思われます。
3.毎日1時間を勉強にあてること
1日1時間というまとまった時間を確保するのは簡単なことではないですよね。
多言語を習得したシュリーマンは、忙しい毎日の中、バスの中や郵便局での待ち時間など、暇さえできればノートを開いて音読や暗唱をしていたといいます。
通勤・通学や昼休み、就寝前などスキマ時間に勉強する習慣をつけることが大切なんですね。
4.興味のあることについて作文を書き、先生に添削してもらう
重要ポイント:作文
筆者が一番納得したのは、この『自分の興味のあることについて作文を書く』という部分。
単語をひたすらノートに書き写したり、参考書にのっている難解な例文を見たりしても、実際にその単語やフレーズを自分で使えるようにならなければ意味がないですよね。
そこで、自分の興味のあること=自分が母国語でよく話すことについて文を作って、自分が考えていることや言いたいことを外国語で表現するのに慣れておくことが大事になってくるんです。
その日起きたこと、感じたことなどを日記感覚で作文していけば、次に外国の人に会ったときに会話が弾むきっかけに。
重要ポイント:添削
ここでさらに重要なポイントが、『先生に添削してもらう』ということ。
自分で好き勝手に文を作ってみても、それが表現として正しいのか?相手に通じるのか?が分からなければ、間違ったまま覚えることになってしまいます。
そこで、その言語に精通した人(ネイティブスピーカーやその言語の上級者)に添削してもらうことで、自分が間違えていた部分が明確になって、より身につきやすくなるんです。
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5.添削されたものを暗唱すること
添削してもらった正しい文を暗記するくらい読み込むことで、自然に身についていきます。
まとめ
- 非常に多く音読すること
- 決して翻訳しないこと
- 毎日1時間を勉強にあてること
- 興味のあることについて作文を書き、先生の添削を受けること
- 添削されたものを暗唱すること
以上5つのポイントが、語学の天才シュリーマンが実践していた外国語勉強法です。
つまり、
作文(30分)⇒添削を受ける⇒添削された文を音読し、暗記する(30分)
を毎日コツコツ繰り返していくと効果がありそうです。
あとがき
このシュリーマン先生の勉強法を知ったとき、心に響くものがありました。
筆者が唯一まともに話せるようになった韓国語は、ほとんどこれと同じ方法で身についたからです。
韓国留学中、なんとかうまく話せるようになりたくて、次の日に友達と話す内容を作文して、間違いを指摘(添削)されたらノートに書く。そのノートを何度も見直す、の繰り返しでした。
「語学に近道はないんだなあ」とつくづく思います。
ちー🍀