PR:会計ソフト『やよいの青色申告 オンライン』『マネーフォワード クラウド確定申告』

個人事業主として開業して早7年、毎年何とか青色申告で確定申告しています^^
今後独立して個人事業主になりたいと考えている方の中には、「確定申告ってどうすればいいんだろう‥?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか?(私もそうでした!)
確定申告には簿記の知識が必要になりますが、『簿記の資格を持っていれば確定申告ができるようになる』というわけではないんですよね。
実際、何年も自分で確定申告している筆者が簿記3級を受験したところ普通に落ちてしまい、リベンジ受験でやっと合格できたくらいです笑
結論から言うと・・・
結論
・簿記の知識があれば、個人事業主として帳簿をつけたり確定申告をするのに役立つ
・ただし、簿記3級に合格したからといって確定申告をマスターできるわけではない
・会計ソフトの触り方がわかると仕訳・申告は意外と簡単!
このページでは、
「そもそも簿記では何が問われるの?」
「個人事業主になったら、どういう時に簿記の知識が役に立つの?」
「確定申告に向けて何をしなければならないの?」
という点を、解説していきます♪
簿記は"企業の経理や決算"に関するもの
まず、そもそも簿記とは?という部分について見ていきましょう。
日商簿記を運営している東京商工会議所のサイトでは、このように説明されています。
簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能で、この習得度を測るのが、日商簿記検定試験です。
つまり簿記って、企業の経理や決算に関するものなんですね。
企業の決算では、経営成績を表す損益計算書と、 財政状態を表す貸借対照表という財務諸表を作っていくのですが、個人事業でもこれらの申告書類(決算書)の作成が必要です。
申告書類を作る前段階として、日々の取引(売上と経費)を帳簿につけていくのですが、簿記で出てくる『売上・売掛金』『仕入・買掛金』の概念や、経費の勘定科目にはどんなものがあるかなど知っていると、よりスムーズに仕訳できるようになるでしょう!
とりわけ青色申告では、複式簿記で確定申告する必要があるため、簿記を勉強しておくことで確定申告への理解が深まります。

ただ、簿記で習う『資本金』や『固定資産の取得』などは個人事業とは関連が薄いですし、人を雇わない場合は『給料』や『社会保険料』なども関係ないです。
よく試験に出てくる『減価償却』も、そもそも10万円未満の備品は『消耗品費』として経費にできるので減価償却は不要、10万円以上の備品は耐用年数にしたがって減価償却する必要がありますが、青色申告の場合30万円未満であれば「少額減価償却資産の特例」を使ってその年に一括償却できるので(パソコンなどもこれで落とせる)、個人事業ではなかなか出てきません。
個人事業との関連度
(簿記3級)
財務諸表(損益計算書・貸借対照表)
帳簿(主要簿・補助簿)・伝票
現金・預金
売上・売掛金
仕入・買掛金・売上原価 ※仕入れがない場合は関係ない
固定資産・減価償却 ※そんなに高額なものを買わない
給料・立替金・所得税・社会保険料 ※人を雇わない場合は関係ない
貸倒引当金・貸倒引当金繰入
精算表・月次決算 ※個人事業では不要
(簿記2級)
売上原価対立法・総平均法
債務債権(手形の裏書・割引・不渡り)
有価証券 ※株をやってれば・・・
有形固定資産・無形固定資産
リース取引
株式会社会計、税効果会計
本支店会計・連結会計
また、個人事業の確定申告の流れ、e-Taxの方法などは簿記の出題範囲ではないので、簿記の資格(3級でも2級でも)を取得したからといって確定申告ができるようになるというわけではないということに注意が必要です。
青色申告の複式簿記はむずかしい!
青色申告や複式簿記と聞くと、なんだかとても難しそうな感じがしますよね。
実際難しいのですが、いまだに理論的な部分をよく理解しないまま毎年確定申告している人間がここにいます笑 (複式簿記と単式簿記の違いも正直よく分ってない‥)
私が伝えたいのは、少しコツをつかんで慣れてしまえばこっちのもんということ。
これから個人事業主になるorなったばかりという段階では、目先の納期や、今後どうビジネスを広げていくかなど他に考えることが山ほどありますよね。
なので、「確定申告うまくできなかったらどうしよう」とか、「簿記○級取ってから開業したほうがいいのかな‥?」とか、そういった心配はいったん置いといて、開業したい人はまず開業する、確定申告のことは追って考えるくらいの気持ちでいいと思います。

個人事業主のTo Do - 記帳と確定申告
個人事業主がやることは、流れを覚えてしまえばシンプル。
① 日々の売上(収入)と経費(支出)を帳簿に入力しておく
② 毎年2/16~3/15の間に確定申告する
この2段階です!
自分が使いやすい会計ソフトを決めて、そこに日々コツコツと記帳しておけば、確定申告の時期にその会計ソフトの確定申告のメニューに従ってe-Taxで申告できます。
会計ソフトは必須?
会計ソフトを使わず、紙やエクセルの帳簿で管理するのは現実的ではありません。(というか、そのような人はほぼいません!税理士先生とかならできるかも?)
特に青色申告で最大の控除を受けたいという場合、会計ソフトを使って効率的に帳簿管理するのがベストです。
会計ソフトの使い方はもちろん簿記を勉強しても分からないので、こればかりは実際に自分でソフトを触ってみることをおすすめします。
やよいの青色申告オンライン や マネーフォワード クラウド確定申告
など主流なものだと、初年度割引があるのでそれを利用してみるとよいでしょう^^

①記帳(仕訳)
まずは売上(収入)の入力から。
売上の入力
例えば、「2/15に納品して、3/31に報酬15,000円が普通預金に振り込まれた」という場合。
日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|---|
2/15 | 売掛金 | 15,000 | 売上 | 15,000 |
3/31 | 普通預金 | 15,000 | 売掛金 | 15,000 |
簿記3級でよく出てきますが、このような仕訳をすることになりますよね。
これをどう入力するかはソフトによりますが、やよいの青色申告オンライン でいうと・・・
まず2/15の売上分を『収入』タブに入力します。(科目:売上、取引手段:売掛金)

3/15に報酬が振り込まれたら、『振替先』タブに振替先(ここでは普通預金)と回収した金額を入れればOK^^


経費の入力
続いて経費(支出)の入力。
「事業を行う上で必要でないもの」を経費にするともちろん脱税と見なされてしまいますが、経費にできるものは経費にして、上手に節税していきたいですよね!
例えば、「4/13に現金でコピー用紙(500円)を購入した」という場合。
やよいの画面でいうと、『支出』タブの科目「消耗品費」を選択して、金額を入力します。

何を経費にできる?
個人事業主が経費にできるものは、簿記でも勉強する地代家賃、水道光熱費、通信費、旅費交通費、接待交際費などがあります。詳しくはこちらのページをどうぞ^^
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個人事業主が経費にできるもの~フリーランス翻訳家の場合~
続きを見る
②毎年2/16~3/15の確定申告
そしていよいよ確定申告。
1~12月分を、翌年の2/16~3/15に申告します。※年によっては申告期限が延びる場合も。

やよいでいうと、確定申告の時期になると左側の『確定申告』メニューが解禁されます。

確定申告ではまず、損益計算書や貸借対照表という決算書(簿記で出てくる財務諸表ですね)を作っていくのですが、流れに沿って売上・仕入/家事按分/経費/消費税などを最終確認します。

そして次に、確定申告書を作っていきます!
ここでは、事業以外の収入や源泉徴収、所得控除(医療保険など)を入力して、所得税額を計算します。

最後に作成した書類をe-Taxで国税庁に提出します。エラーが出なければ、申告完了!
メモ
・e-Taxにはマイナンバーカードとカード読み込み対応スマホが必要 ※iPhoneの最近の機種ならだいたい大丈夫です
・申告書類に問題がある場合は、マイナポータル経由で税務署から連絡が来る場合も
こういった確定申告の流れは簿記では習わないんですよね。
冒頭にも書きましたが、「簿記を取って、知識を深めてから開業しようかな‥」と悩んでいる時間は非常にもったいないので、簿記の勉強は並行してやりつつ開業届を出す(勢い大事!)、会計ソフトを導入して売上・経費をどんどん入力していく、仕訳で分からないことがあればチャットサポートなどで聞く、というのがいいと私は思います。

あとがき
今回は、「簿記の知識が個人事業でどう役立つのか?」という点や、日々の記帳・確定申告のやり方などをまとめてみました。
個人事業を始めようとする人にとって、確定申告って最初はよく分からなくて不安になりますよね‥!でも、あくまで主役は本業!確定申告はあくまでわき役と考えて、やりたいことをどんどん始めてしまいましょう。
個人事業主の少し先輩として、応援しています♪
最後までお読みくださりありがとうございました^^
ちー🍀